より良い講演会を開催したいなら|講演料の予算決めが大切

その先にある本当の目的

講義

例えば介護から考える

例えば、「介護問題」に関する講演会を開くとします。介護保険制度は心身にケアが必要な状態になった人には、介護サービスを提供しますが、その周りにいる家族を支える仕組みは皆無に等しいです。老々介護、シングル介護、ヤングケアラーによる介護等、大変な介護の状況があるにもかかわらず、「苦しい」と周りに言えない家族。その問題に切り込んだ講演会だとします。講師としてどのような人物を選定するかを検討した結果、介護問題を研究している人や、介護業界で働く人、実際に家族の介護を経験した人などが候補として挙げられます。そこで、講師料をどう考えるかということになります。研究者等であれば、数万円単位の講師料を検討することが一般的ですし、その他の人の場合も時間を拘束するわけですから、あまり安い講師料での依頼はしにくいものです。しかし、今回の講演会のテーマは「介護問題」です。ここに問題意識を持つ主催者が、同じくこの問題意識を持つ講師に講演を依頼するわけです、ここが一致すれば、介護問題に切り込み、市民に問題を周知し、場合によっては社会のあり方を変えようとする運動にもなるわけです。そうなれば双方の利害が一致します。つまり、講師料は第一義的な問題として存在するわけではないのです。このように、双方の利害が一致し、思いが共有できれば、講師料のことはあまり気にせずに、講師依頼をすることができることもあります。大事なのは目的です。講演会を開くことが目的にならないよう、その先にある本当の目的を見失わないことが、何よりも大事なことなのです。

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